アンジュルム『大器晩成』は「ハロプロの禁忌」に触れているんじゃないか?という疑問を調べてみた
「第14回ハロプロ楽曲大賞'15」でもブッチギリの1位を獲得したアンジュルムの『大器晩成』は2015年のハロプロ、いや、2015年のアイドルソングを代表する一曲といっていいと思うが、実はこの曲は「ハロプロの禁忌」に触れているんじゃないかと以前から感じていました。
しかしハロプロの膨大な楽曲数からそれを確認するのは不可能だと諦めていたのですが、「そうか、歌詞検索サイトを使えばいいんだ」と気付き「J-Lyric.net」で調査。
問題の「ハロプロの禁忌」に触れているんじゃないかと思ったのは下記の歌詞の部分。
誰もこのハンパなさわかってない でも知ってもらえずに終わったら
死んだ後に評価が高まる 後付け天才のパターン
中島卓偉の熱くストレートな歌詞がアンジュルムの反骨精神と重なりファンとしては感情移入できる非常に良い歌詞です。
だがここで気になったのは、これまでハロプロ楽曲で「死」ということばを使ったことがあったか?ということ。
ハロプロという名のエバーグリーン・永遠の楽園・おへその国に直接的な「死」という表現は似合わない!つんくならきっと「1000年後」とか「はるか未来で」とか別の言い回しにしたんじゃないか?きっとつんくの中でもそこは譲れないこだわりだったはず!
それなのになぜつんくが十数年間かけて作り上げてきた世界観を壊してしまったんだ!卓偉!なぜなんだ!
なんてことをボーッと考えながらポチポチと検索を繰り返す。
結果から先に言いますと………ありました。
……ソーリー卓偉。
【ご注意】
- 「元」を含むハロプロ所属の全てのユニット・ソロで検索したわけではないので漏れがある可能性大。
- 「J-Lyric.net」にどの程度ハロプロ楽曲のタイトルが掲載されているかの確認はしていません。
- 「必死」などの単語やカバー曲、ハロプロを卒業してからの曲は除いています。
- 更に詳しく調べたい方はご自身でレッツ調査。
まずは言い訳のできない「作詞:つんく」曲
藤本美貴 『銀色の永遠』 作詞:つんく (歌詞)
Miki Fujimoto - Giniro no Eien
名盤の誉れ高いミキティの『MIKI①』収録のアルバム曲。
昔アホほど聴いてたのに思い付かなかった…。
毎日の中で 何度もあなた想う
死ぬまでこの愛しい気持ち 続くと信じてる
Berryz工房 『世界で一番大切な人』 作詞:つんく (歌詞)
『アジアン セレブレイション』のカップリング曲。
明るい曲なんで死んでからも「テンションKEEP!」してほしかったです。
世界で一番特別な人
毎日毎日大好き~
一生死ぬまでこのままのテンションKEEP!
Berryz工房×℃-ute 『青春劇場』 作詞:つんく (歌詞)
Berryz工房 × ℃-ute Berryz Kobo x C-ute - 青春劇場 Seishun Gekijo
つんくの作詞ですがベリキューの劇団ゲキハロ『戦国自衛隊』主題歌として制作された一曲。
「魂は死なない」よりも「やがて 老いてくけど」って部分のほうがじっちゃんにはこたえる詞です。
やがて 老いてくけど
魂は死なないさ
そしてつんく以外の方が作詞された楽曲。
Buono! 『雑草のうた』 作詞:岩里祐穂 (歌詞)
今回調べて出てきた中で唯一のシングルA面曲。
「未完成です 死ぬまで」ってことは「死ぬときに完成する」ってことでしょうか?何となくKANの「必ず最後に愛は勝つ」の理論ですね。アップフロントですし。
何度でも 生まれてやるんだ 何度でも
かっこつけんな まんまでいいじゃん
未完成です 死ぬまで
後藤真希 『インナーチャイルド』 作詞:阿木燿子 (歌詞)
ごっちんのハロプロ在籍最後のシングル『シークレット』のカップリング曲。
出てきた中で一番ヘビーな内容。
阿木先生…重いです…。
仲間外れの記憶
死んでしまおうと思った日
私の心の中 そう 声が聞こえた
ということで、やっぱり『大器晩成』はハロプロの素晴らしい曲ですね!
サンキュー卓偉。
アンジュルム『大器晩成』 (ANGERME[A Late Bloomer]) (Promotion edit(New Ver.))